認知症における失禁について

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「失禁っていったい何だろうね?」
と何気に同僚に尋ねられた事があります。

医療の現場に身を置きながら、
しっかりとした認識をもっておらず、
曖昧にしか答えられなかった。

ただの「定義」だけの話ではなく、
それに対しての自分の考えや、
本人の気持ちに目を向ける事が大切です。

今これを読まれている方の中には、
「失禁」について、
何らかの疑問や思いがあって、
読まれているかとおもいます。

改めてここで「失禁」について考えてみませんか?

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

1.失禁って何だろう?

そもそも失禁って何だろう、失禁のイメージとして尋ねると、
「高齢の方がお漏らししてしまう」と言った返答が多く返ってきました。

決して間違ったイメージとは言いませんが、
まずは初心に戻り「定義」を知る事から始めます。

 

失禁の定義

「失禁とは、涙、小便、大便を、
自分の意思とは関係なく、排泄してしまうこと、
排泄を抑制できずに、漏らしてしまう事」となっております。

さらに、感情失禁といった言葉もあり、
「些細なことで激怒してしまったり、大喜びしたりする等、
喜怒哀楽の、感情による起伏が激しい状態です。

場合によっては、感情を抑えきれなくなる事も言います。

大便、小便を漏らしてしまう事とは違い、
「感情が漏れる」といった意味で捉えられております。
感情失禁は情動失禁とも呼ばれていますが、それらは通称で、本来は情動調節障害と言います」

上記の定義から考えると、排泄が関係する失禁でなく、
涙も失禁の一つ、なんですね。

少しだけ失禁という言葉に対して、
変化があったかもしれません。

そして年齢によるものや、病気だけの現象、
でない事も理解出来たと思います。

では次に、どのような原因で、
失禁が起こるのでしょ言うか?

 

 

 

 

2.尿失禁の原因と種類

尿失禁には様々な原因があります。

年齢や心理的な要因、病気による機能的な原因、
本人の意思とは無関係に起きてしまう、そんな苦悩があります。

では次に尿失禁の原因や種類について、
詳しくご説明してゆきます。

 

2-1.失禁の原因

・加齢による膀胱の機能低下

高齢になると、様々な機能が低下しますが、
勿論、排泄機能も低下してゆきます。

膀胱の萎縮、弾力性の低下などによって、
頻回なトイレ通いだけではなく、
それによる失禁も徐々に増加してゆきます。

足腰の機能も低下しており、例え尿意を感じても、
トイレまで間に合わずに、漏らしてしまう事もあります。

 

・脳の疾患等、様々な原因(神経因性膀胱)

 神経因性膀胱による尿失禁とは=排尿を司っている神経に、
何らかの障害を受け起きる尿失禁です。

脳梗塞、脳出血、パーキンソン病などが原因となり、
その後遺症として尿失禁を起こすもの。

認知症などで判断力が低下することによっても、
尿失禁を起こしてしまいます。

認知症では、排尿していい状況かを検討する機能、も損なわれ、
排泄はトイレでする事とか、ズボンを下げて排泄しなければならない、
などといった認識が困難になってきます。

他にも膀胱の炎症や狭窄、脊髄に損傷を負った場合や髄膜炎など、
伝達経路の神経系の障害でも起こります。

このように脳や脊髄などにある、排尿をコントロールする神経、
排泄器官等に何らかの障害を受けると、
自分の意志でコントロールが出来なくなり、失禁してしまいます。

 

・冷えや水分の取り過ぎでも、

失禁してしまう事があります。

 

・薬による影響

利尿薬を内服する事で単純に尿量が増加して尿漏れや、
失禁を起こしてしまう事も多いです。

 睡眠薬の効果が強すぎると眠りが深く、
失禁してしまう事もあります。

 

2-2.失禁のタイプとその原因

 

ここで、失禁のタイプとその原因について、

ついて説明してゆきます。

 

1.腹圧性尿失禁

大笑いをしたり、くしゃみや咳をする、
重い物を持ち上げたり、動かしたりすると、
どうしても腹部に力が入ります。

お腹に力が加わった圧力、
がきっかけで尿が漏れてしまうタイプです。

階段の上り下りなどでも、
尿漏れを起こしてしまう事もあります。

女性に多い尿漏れで、女性は尿道が短く、
尿道の筋肉(括約筋)も男性に比べると弱い為です。

さらに出産等が加わって、骨盤の筋肉が緩むのも、
女性に多い原因とされております。

腹圧性尿失禁には症状によっての4つの段階があります。

 

・第1段階
尿漏れが毎日起きる事はなく、
もれる量も少なく、あまり気になりません。
強く咳をしたり、大きなくしゃみをした時などに、
はずみで漏れてしまいます。 

・第2段階
尿量は少ないですが、頻回に尿漏れがあります。
毎日尿漏れを起こす事はありませんが、漏れると、
下着の交換が必要でとなってきます。
軽い咳や、階段の上り下りでも漏れてしまいます。 

・第3段階
毎日失禁があり、歩く、走る、しゃがむ等、
日常動作の中でも漏れてしまい、
都度下着の交換が必要になってきます。

・第4段階
失禁が毎日5回以上あり、尿パッドやおむつを、
使用しなければならない状態です。
体を動かしていない時であっても、尿漏れを起こしている状態です。

原因として、
神経の損傷、前立腺、加齢、肥満、運動不足、
出産、便秘などが原因です。

膀胱や尿道の「しまり」が悪くなっている状態であり、
膀胱を支える骨盤の筋肉(骨盤底筋)が弱くなっていることや、
尿道を閉じる筋肉(尿道括約筋)がしっかりと機能しない事が原因です。

それによって、何らかの力がお腹にかかり膀胱が押されても、
尿道がきちんと締まらないため、尿が漏れてしまいます。

 

2.切迫性尿失禁

抑えられない程の強い尿意が急に起こります。

それをコントロールできずに尿が漏れてしまう失禁です。

急に強い尿意があっても普通は、抑えることが出来ますが、
トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまいます。

尿量は腹圧性尿失禁よりも多く、大量に出る事もあります。

尿意をもよおすと、急に出てしまいますので、
膀胱に少しでも尿がたまると、トイレに行くパターンとなります。

男女差はなく高齢者に多くみられます。

原因として、
・脳梗塞、脳血栓等の障害によるもの。
・交通事故等による脊髄の障害、頚椎症。
・パーキンソン病などの神経疾患によるもの。

上記の様な障害があると、
神経回路が上手く機能せずに、膀胱に尿が溜まっても、
抑制が効かず、自分の意思に関係なく尿が出てしまいます。

 ・膀胱炎や膀胱腫瘍などによるもの。
疾患により、尿道や膀胱に炎症が起きてしまい、
その炎症によって、膀胱等から脳へ送る神経系が過敏となり、
失禁を起こしてしまいます。

女性の場合、男性よりも原因不明のケースが多いです。

 

 

 

 

3.溢流性尿失禁(いつりゅうせい)

何らかの原因による「詰まり」や、
膀胱筋の収縮力低下により、少量の尿が漏れ出てしまいます。

「詰まり」等で、尿の流れが妨げられたり、
膀胱の筋肉が収縮できなくなると、
膀胱はいっぱいになり、ぱんぱんに張ってしまいます。

そのため膀胱内の圧力が高まり、尿が外に溢れ出てしまうのです。

イメージとして、
膀胱が一杯になり尿がチョロチョロと溢れて出てくる状態です。

原因として、
この溢流性尿失禁では、尿が出にくくなる、
排尿障害が前提にあります。

排尿障害とは、膀胱や尿道などの疾患によって、
尿の流れが阻まれるものです。

排尿障害を起こす疾患は主に、
前立腺肥大症や神経因性膀胱、尿道搾取などがあります。

前立腺肥大症=「前立腺とは精液の一部を作る、男性だけが持つ臓器です。

栗の実ほどの大きさで、加齢とともに前立腺が大きくなってしまうのが、
前立腺肥大症です。

50歳代以降の男性には珍しくない良性の疾患ですが、
頻尿や、尿の出方が悪くなるなど、
日常生活においての影響はあります」

尿道狭窄=「尿道狭窄は文字どおり尿道が狭くなり、
それによって排尿障害が生じるものです。

生まれつきものや、尿道の外傷、炎症によって、
尿道が狭くなり発症します。

 

 

 

 

4.機能性尿失禁

尿意があり、排尿機能が正常にもかかわらず、
身体の運動機能低下や認知症が原因でおこる尿失禁です。

身体機能の低下のためにトイレまで間に合わない、
歩行障害等、手や足が自由に動かない。

あるいは認知症のために、トイレの場所が解らない等、
(どこで、どうしたら良いか解らない)
判断力の低下によって起こるものです。

原因として、
身体的な機能が低下した、高齢者に多くみられます。

それによって、排尿に至るまでに手間どってしまい、
トイレまで間に合わず漏れてしまいます。

排尿動作それ自体に、問題があるケースと言えます。

また、知能、意識、認知機能の低下などのため、
排尿についての判断ができず、
尿意を伝えることができないといった原因もあげられます。

 

2-3.タイプ別検査と治療法

では、タイプ別に検査や治療法をご説目します。

1.腹圧性尿失禁

・検査方法
問診等で腹圧性尿失禁が疑われる場合には、

・パッドテスト=漏れた尿の量を時間ごとに測定します。
・ストレステスト=いきみや咳で尿漏れがあるか行ってみます。
・尿流動態検査=尿流測定や残尿測定、膀胱や尿道の内圧測定等、
画像検査により総合的に診断します。
・膀胱尿道鏡検査=内視鏡を尿道から膀胱に入れ様子を観察する検査です。
・尿流量測定=測定装置のついたトイレで排尿をしてもらいます。
1回の排尿にかかる時間、尿量、尿の勢い、排尿のパターンなどを調べます。

治療法
骨盤底筋訓練」が腹圧性尿失禁に有効とされています。

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引用元:http://crossfittone.com.au/how-you-can-better-your…

①このように仰向けとなり、
両足を肩幅程度に開き、足を立てます。

②肛門を閉めたり、緩めたりを5回程繰り返します。

③肛門を閉めて5秒程静止します。
これを5回繰り返します。

骨盤底筋訓練は、弱くなった骨盤底筋を強化し、
尿道を閉じる力を強化する体操です。

肛門を意識的に締めたり緩める事で、
骨盤底筋を強化するものです。

・薬物による治療として、
尿道の括約筋を緊張させる交感神経刺激薬や、
閉経後の女性に対しては女性ホルモンの薬などがあります。

・重症例の強い場合などには、
よく相談して手術による治療も行われます。

 

2.切迫性尿失禁

・検査方法
どうしても我慢できなくて漏らしてしまう。

一日のトイレに行く回数。

夜中に何度もおしっこがしたくなり、
どれくらいの頻度でトイレに駆け込んでしまうか?

等の問診の他にも、脳血管障害や脊髄の障害、
膀胱炎や尿結石、膀胱癌等も疑って検査を行ってゆきます。

 

・治療法

メインとなる治療は内服薬、薬物療法、
そして原因疾患の治療が一般的です。

原因疾患が改善すれば、症状も安定してきます。

切迫性尿失禁は、意志とは関係なく膀胱が収縮して起こるので、
膀胱を弛緩させる薬、膀胱の刺激を取り除く薬を使用します。

また、生活習慣の見直しを行い、
排尿をコントロールする方法です。

尿意を感じなくても規則的な間隔でトイレに行き、
排尿をすることで、一定のパターンを掴み、
尿失禁を予防することができます。

飲水量を調節したり、尿意があっても排尿を少し我慢したり、
徐々に膀胱容量を増やす治療です。

我慢する時間を少しずつ増やしてゆく等、
薬物療法と比較すると、ある程度継続しなければ効果が出ません。

また、電気刺激療法を施すことがあります。

電気刺激療法=膀胱の骨盤表面に電極を貼りつけ、
電圧と周波数、時間を調整しながら電気刺激を与えます。

それによって骨盤底筋や神経に収縮が起き、
機能を向上や回復させることが可能になります。

定期的に治療に通わなければならない等の、
デメリットもありますが、短期間での回復が期待できます。

 

3.溢流性尿失禁

・検査方法

問診も行いますが、患者に排尿量、尿意の程度、尿漏れの様子等、
自ら記録してもらいます。

毎日の「日記」のような物として、
そのパターンを記録してもらう、といったイメージです。

前立線肥大症が主な原因な為、その検査も行っていきます。

 

・治療法

溢流性尿失禁の主な原因となっているのは、
前立腺肥大症です。

他にも膀胱がん等の疾患もあります。

まずはその原因疾患の治療を行います。

前立腺肥大症の治療法として、
薬物療法、物理療法、手術療法の3つがあります。

薬物療法は比較的症状の軽い人に行われ、
物理療法は高周波やマイクロ波を使用した治療法となります。

手術療法は最後の手段となり、
即効性が見られる反面、患者さんの負担は大きくなると言えます。

前立腺に問題があって失禁をおこしてしまう場合、
前立腺の治療を行うことによって、症状は改善されます。

溢流性尿失禁は、
物理的な尿道の圧迫により排尿がうまくできず、
膀胱内に大量に貯まってしまうことが多いため。

自己導尿といった方法もあります。

自己導尿=カテーテルといって、柔らかい管を尿道に通すことで、
排尿を行う方法であり、選択肢の1つとしてあります。

 

4.機能性尿失禁

・検査方法

失禁の程度や、状態等も把握してゆきますが、
問診の過程で身体機能や、認知機能も検査してゆきます。

 

・治療法

リハビリや運動を行う事によって、認知機能や運動機能が高まり、
ある程度の認知機能改善に有用という報告もあります。

運動機能が高まれば、トイレにも間に合います。

そして、認知機能や運動機能が低下しているため、
周囲の環境改善を検討する必要性があります。

トイレに近い部屋や、介護者の目につきやすい場所、
本人の自宅に少しでも似た環境にする事、
慣れ親しんだ環境によっての安心感がえられます。

それによって自然な排尿パターンの確立にも繋がります。

アルツハイマー病であれば、薬物療法もありますが、
消化器の副作用も多く、吐き気がある、嘔吐、唾液が出る、
脈が遅くなる、汗が出る等の症状もあります。

さらに、精神的落ち着かない状態、
となってしまうケースも多く見られました。

その場合は薬を止める事によって、
落ち着かれるケースが多々あります。

個人的な意見としてはやはり、
非薬物療法が良いと感じます。

 

 

 

 

 

3.便失禁の原因

便失禁についても主な症状と原因を知る事が、
今後のケアに役立つと思います。

便失禁が起こる主な原因は、
内・外肛門括約筋の収縮力の低下、
分娩時の肛門の損傷といわれており、
これらの原因が約7割を占めています。

他には、
・外傷、手術などによる、解剖学的な障害。
・下痢(薬の副作用、下剤の乱用など)。
・脳卒中、脊髄神経の損傷などによる神経系の障害。
・運動機能障害、認知症などによる機能的な障害。
・ストレスなどによる緊張で便意をもよおす。
等が主に挙げられます。

 *便秘の改善法や排泄のメカニズム等、
同カテゴリー内の
・高齢者の便秘の原因と対策
・消化、吸収から排便までのメカニズム
・適切な排便の援助方法
を合わせて読んで頂くと参考となると思いますで、ご活用下さい。

ここまで、尿失禁をメインに説明し、
便失禁の原因を幾つか挙げてみました。

次からが今回の本題となります。

色々と失禁の原因、検査や治療は理解出来た、
では「認知症における失禁」と考えた時に、
どの様に捉えれば良いので消しょうか?

 

 

 

 

4.認知症における失禁

改めてご説明すると、
尿に関する機能は正常であるのに、
認知症や身体の機能低下で起こる尿失禁を、
「機能性尿失禁」といいます。

そうなんです、認知症の方の場合は、
トイレの場所が解らなくなって間に合わず失禁する。

「尿が溜まっているのに、トイレへ行く行動を起こせない」

さらには、トイレまでたどり着いたとしても、
どうやって排泄したら良いか解らない、
ズボンの脱ぎ方、パンツの下げ方、トイレへの座り方が解らない。

トイレの認識すらなくなってしまい、部屋や廊下で放尿してしまったり、
ゴミ箱や近くにあったタンスに、排泄してしまうケースもあります。

施設や病院内での出来事であっても介護者は大変です。

それが、自宅やお出かけ先であれば、
なおのこと負担は重いものとなってきます。

「久しぶりに外出をしたけど、母がデパートで便失禁をしてしまい、大変な目に合ってしまった」
と涙ながらに話されている家族もおりました。

では、どの様に対応してゆけば良いのでしょうか?

 

対応策

1.排泄(生活)のパターンを把握する
 (興味をもって関わる)

よく聞かれる事の一つとして、
「排泄パターンの把握」とあります。

その方の生活や生きてきた背景、
その方の全体を見る事によって、
より、パターンが掴めやすくなります。

そして、対象に興味をもって関わりを持つと、
次第に、好きな事や食べ物飲み物、
「生活のパターン」も解ってきます。

少しの時間でも、その人の口から、
苦労や、喜び等、生きてきた過程を聞く中で、
伝わってくるものがあります。

長年一緒に住んでいた、
家族ですら知らなかった事、が解る場面もあります。

それによって、あのTVを見てる間は大丈夫、
何時頃に水分を飲んだから、そろそろトイレの時間かな?

今の表情や、あの仕草はトイレに行きたいサインだな、
といった事が徐々に解ってきます。

また、この介助者が声をかけるとトイレに行ってくれる、
下着を変えさせてくれる、お風呂に入ってくれる等、
興味や関心を持つと生活全般において、
様々な介助をさせてくれるようになったり、
無言であっても見えない関係も生まれます。

1人1人違う人生を生きてきたのですから。

そうは言っても施設などでは、
1人1人に合わるのは至難の業ですね、
こちらから水分摂取の時間、お菓子の時間などを決め、
ある程度のパターンを作ってあげる事も大切です。

しかし、改めて興味を持つ事で、
対象に愛着も生まれます。

重い認知症であっても、お互いに感じる事が出来ます。

そうすると、関われる時間は短くても、
相手を見ている時間や感覚が、意識せずとも、多くなってきます

そして相手も間違いなく見ています。

失禁だけでなく、事故の防止にも繋がります。

 

2.環境の整備

出来れば、いつも歩く場所に手すりを設置したり、
障害となる物は置かない事が大切です。

手すりを設置する事で、トイレまで間に合ったり、
タンスや物品の位置を自宅に近い状態にしたことで、
安心感や、移動の違和感が減少して、
失禁の回数が減少した事もあります。

 放尿が減った例もあります。

ある病院では、毎回同じ場所(部屋の片隅)で、
排泄をする方に対し、あえてトイレには連れて行かず、
排泄場所に、ポーターブルトイレを設置する事で、解決した例もあります。

出来る範囲でその方に合った環境を整える事も一つです。
 

3.衣類やオムツの調整

尿とりパッド、リハビリパンツ、テープ止めタイプ、等あります。

リハビリパンツも進化しており、さほど抵抗なく、
使用してくれる方も多いでしすし、
尿とりパッドもかなり薄型で違和感なく使用出来る物や、
吸収量も多く、尿量によっては夜間の交換が、不要なタイプの物もあります。

排泄の状態を観察しながら、
合うタイプの物を使用するのが良と思われます。

衣類に関しても、前開きの下着は着脱もしやすく、
介助者にとっても、ストレスの軽減に繋がると思います。

介護する側のメリットも、しっかりと考える事が大切です。

 

4.他にも

・夜間でもトイレの証明をつけておく。

・トイレにトイレと書いた張り紙を貼っておく、何かの目印をつけておく。

・トイレが頻回であれば、何らかの疾患による影響の可能性もあり、
泌尿器科等の受診を行う、といった方法もあります。

 

5.たとえ失禁しても

重度の認知症であっても、失禁を指摘されれば、
何だか怒られている、良くない事をしてしまった、と感じてしまいます。

あなたなりに、その方に合った、
気遣う配慮、言葉をかけてあげて下さい。

 

 

 

 

5.まとめ

この忙しい時代、
機械的に、効率良く、危険の無いようにと、
求められる事があまりにも多いと感じます。

そして、
その様に対応せざるえない状況も多々あります。

マニュアル的な接し方や、
経験を積んだ上手な接し方もあります。

しかし、相手を思いやる気持ちをもって、
手を握ってあげたり、背中をさする、頭を優しく撫でてあげたりする事で、
伝えられる事も多いです。

やはり、その方の背景を知り、感じ、
尊敬をもって接する事が必要です。

それは忙しくても、時間がなくても、出来る事です。

80代であれば戦争を経験している等、
今の時代では、考えられない位の体験をしています。

ある高齢の方は
「ちょっと一人で歩いただけで、危ないと言われ、少しお漏らししただけで、オムツを着けられて、
車いすにくくり付けられて、悲しいよ・・・今まで戦争で悲しい思い、沢山沢山経験して、最後はこうなんだよ」
と悲しく話しておりました。

尊敬し、時には過去を見てあげて
大切にしてあげて下さい。

 

 

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