起きあがり介助が誰でも簡単にできるようになるマル秘テクニック!

OpenClipart-Vectors / Pixabay

自力でベッドや布団から、起き上がりができない高齢者を、
起き上りから座った姿勢にする介助は、とても負担の大きな介助です。

特に、介護をする人が小柄な方や女性であった場合、
力任せに介護を続けたことで、
腰を痛めてしまう方も多くいるようです。

ですが、この起き上がりの介助にもコツがあって、
そのちょっとしたコツを知ることで、
非力な方でも、小柄な女性でも、
自分よりも大柄な方を、
起き上りや座る姿勢にする介助が簡単に行えるようになります。

では、これから、
起き上りから座る姿勢になるまでの介助を、
誰でも簡単に楽に行えるようになるコツについて、
実例も交えながら解説していこうと思います。

 

 

 

1.起きあがり介助が誰でも楽に簡単にできるようになるコツとは?

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【出典:介護動画のカイゴ大学(介護大学)】
https://www.youtube.com/watch?v=a74vZPDhwd4

起き上りの介助で、
腰を痛めてしまう人の原因の大多数は、
腕の力に頼った、力任せの介護を行ってしまうことです。

とくに、小柄な介護者さんや、非力な女性介護者さんでは、
自分よりも大柄な方を起き上らせる際、つい力に頼ってしまいます。

ですが、力に頼らなくても、身体が大きくなくても、
誰でも、楽に簡単に、力に頼らず、起き上がりの介助を行うことはできます。

そのコツとは・・・?

 

1-1.仰向けになっているとき、まず両膝を立ててもらいましょう

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【出典:介護動画のカイゴ大学(介護大学)】
https://www.youtube.com/watch?v=a74vZPDhwd4

高齢者さんがベッドに仰向けになっている状態のとき、
まず、介護者さんに行ってほしいこと、
それは、 相手のしっかりと両膝を立てることです。

これが、起き上がり介助を行う上で、
最も大切なことであり、基本中の基本になります。

相手の両膝を立てることで、
次に行う動作である、横向きの姿勢になってもらう際、
わずかな力で、楽に横向きになってもらうことができます。

仰向けの状態から、
膝を立てずに横向きになってもらおうとすると、
介護者さんの身体が相手にかぶさるような姿勢となり、
身体に密着することも難しくなるので、腕や腰にかなりの負担がかかります。

ですが、事前に相手の両膝を立てておくと、
両膝に片手を当て、手前側に膝を倒すだけで、
簡単に横向きの姿勢になってもらえます。

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【出典:介護動画のカイゴ大学(介護大学)】
https://www.youtube.com/watch?v=a74vZPDhwd4

もう片手は、相手の肩や背中に当て、膝を倒すのと同時に、
肩や背中を手前側に引く動作を行うと、
さらに簡単に横向きの姿勢になってもらえます。

※両膝を立てる介助の見本になる動画です。
https://youtu.be/a74vZPDhwd4?t=14s

介護動画のカイゴ大学(介護大学)より参照

1-2.横向きになってもらうとき、両手は胸の上で組んでもらう

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【出典:介護動画のカイゴ大学(介護大学)】
https://www.youtube.com/watch?v=a74vZPDhwd4
横向きの姿勢になってもらうとき、
可能な限り、両手は相手の胸の上で組んでもらいましょう。

両手を、胸の上で組んでもらうと、
横向きの姿勢にするとき、相手の肩が支点となり、
相手にとっても、介護者にとっても、
少ない負担で横向きの姿勢になってもらえます。

※腕を胸の上で組むと横向きの介助が楽になる動画
https://youtu.be/a74vZPDhwd4?t=20s

介護動画のカイゴ大学(介護大学)より参照

また、両手を胸の上で組んでもらうことで、横向きの姿勢になったとき、
相手の身体とマットレスの間に、
腕を挟んでケガをすることへの予防にもなります。

もしも、両手を胸の上で組むことが難しい場合には、
向きを変える方向に、先に腕を下ろしておく。

それも、できるだけ、身体から離れた位置に腕を下ろしておくと、
横向きになったとき、身体に腕が挟まることの予防ができます。

 

1-3.身体を起こす前には、必ず足をベッドから下ろしておく

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【出典:介護動画のカイゴ大学(介護大学)】
https://www.youtube.com/watch?v=a74vZPDhwd4

仰向けの姿勢から、横向きの姿勢になったら、
次は、身体を起こし、座った姿勢になってもらうのですが、
座る姿勢になってもらう時、
姿勢を変える前に、必ず行ってほしいことがあります。

それは、
身体を起き上がらせる前には、
両足を必ずベッドから下ろしておく。

この動作を、必ず行って欲しいのです。

その理由は、
高さ調節できる電動ベッドであれば、足を先にベッドから下ろしておくことで
ベッドの高さを、足が床につく高さまで調整し、
座る姿勢になったときに足を床にしっかりとつけられます。

もう1つの理由は、
両足を先に、ベッドの下に下ろしておくことで、
身体を起こす際に、介護者さんにかかる負担を大きく軽減できます。

※足をベッドから下ろしておくと楽に起き上がりができる参考動画
https://youtu.be/a74vZPDhwd4?t=37s

介護動画のカイゴ大学(介護大学)より参照

 

1-4.身体を起こすときには、テコの原理を忘れずに

両足をベッドの下に下ろしたら、
いよいよ、身体を起こす動作に入ります。

その時に、必ず意識してほしいことがあります。

それは、
テコの原理を必ず意識することです。

起き上がりの介助を行う際には、
毎回必ず、この原理を意識しながら、
起き上りの介助を行ってください。

身体を起こすとき、
介護者さんにとって、最も負担が少なく、
起こされる人にとっても、身体に無理のない動作が、
テコの原理を使った、起き上がり動作なのです。

動作の手順は、
以下の手順を参考にしてみてください。

※起き上る方向が右側の場合。

1・介護者さんの右手を、起こす人の膝の裏に入れる。

2・介護者さんの左手を、起こす人の首の後ろから入れて、肩を抱えるように手のひらで支える。

3・膝の裏にいれた右手を、介護者の方に引きながら、
    左手で、相手の肩を持ち上げるように身体を起こしていく。

4・座る姿勢になったら、横に倒れないように体を支える。

以上4つが、
横向きの姿勢から身体を起こし、座ってもらう介助の基本動作になります。

右手を膝の裏に入れて、手前に引く動作と、
左手で、相手の肩を持ち上げる動作を同時に行うことで、
相手の身体は、腰骨を支点にして、くるりと回るように起き上がります。

この、身体の1部を支点として、
テコの原理を使って、相手の身体をくるりと回す。

これが、起き上り介助を行うときの、
とても大切なポイントになりますので、
是非とも覚えておいてください。

※テコの原理を使った起き上がり介助の参考動画です。
https://youtu.be/a74vZPDhwd4

介護動画のカイゴ大学(介護大学)より参照

 

 

 

 

2.起き上りや座らせる介助で、これは絶対にNG!

ここまで、仰向けになっている高齢者さんを、
起き上がりから座ってもらうための介助について、
誰でも楽に、簡単にできるようになる、コツについて解説してきました。

仰向けになっている高齢者さんを、
横向きにして、座ってもらうまでの介助は、
長年、介護施設で働いている、
ベテラン介護職員さんでも、とても負担の大きい介助の1つです。

無理な介助方法を続けたことで、
腰を痛めたり、
背中の筋肉を傷めるなど・・・。

毎日、介護施設で働いているプロの介護職員さんでも、
簡単に身体を痛めてしまうのが、起き上がりの介助です。

では、ここからは、
介護のベテランでも、ついつい行ってしまう、
介助方法のNGについて解説していきます。

 

2-1.仰向けから、いきなり起き上がりは絶対にNG!

起き上がりの介助を行うときには、
まず、横向きの姿勢になってもらうのが、
基本中の基本です。

ですが、プロの介護職員さん達でも、
忙しい業務に追われているうちに、
仰向けの状態からいきなり背中に手を回し、
力任せに上半身を起こしてしまいます。

筆者も、過去、介護施設に勤務していた時、
このような場面を何度か目にしました。

この、背中に手を回し、上半身を起こすという介助方法は、
一見正解のように思うかもしれませんが、

介助される方にとっては、背中に強い負担がかかり、
筋力の弱い高齢者さんでは、腰や背中を傷める原因ともなります。

また、介助する側にとっても、相手の身体を起こす際に、
背中や腰の筋肉に大きな負担がかかるので、
もともと、身体の硬い方などは、
短期間で、簡単に身体を痛める原因ともなります。

起き上がりの介助を行う際には、
まず、横向きの姿勢になってもらい、
足をベッドの横に下ろしてもらう。

この手順を、絶対に省かないでください。

 

2-2.腕を胸の上で組まないまま、横向きにするのはNG!

起き上がりの介助で、横向きの姿勢になってもらうときには、
仰向けの姿勢の時に、まず、両腕を胸の上で組んでください。

両腕を、身体の横に下ろしたまま、
横向きになってもらうと、

向きを変えた体の下に腕を挟んで、
思わぬケガをする原因ともなります。

皮膚の弱い方だと、皮膚を剥がしてしまったり、
骨の弱い方だと、最悪、骨折の原因ともなりかねません。

腕にマヒがあったり、
ケガをしていることで、腕を胸の上に組めない方は、
身体の向きを変えるときに必ず、
腕を挟まない位置まで、腕を離しておいてください。

 

2-3.両膝を立てないまま、横向きにする介助はNG!

身体を横向きにするとき、両膝は必ず立てて、
立てた膝頭に、手のひらを当て、もう片方の手は、
相手の肩や背中に手のひらを当て、ゆっくりと、
相手の呼吸に合わせるように、身体の向きを変えてあげてください。

膝を立てない状態で、
横向きの姿勢になってもらおうとすると、
介護者の身体は、相手の身体にかぶさるようになりますし、

肩や腰に手のひらを当てるとき、
身体が前傾姿勢になってしまうので、
腰や背中に負担がかかる介助になってしまいます。

両膝を立てておき、
膝頭を手前に持ってくるように身体の向きを変えることで、
向きを変える相手にかかる負担も、
介護する側にかかる負担も、大きく軽減できます。

また、これは補足ですが、
膝や肩、背中などに介護者が手を当てるときは、
手のひらの柔らかい部分を当てるようにし、
間違っても、指先を当てることの無いようにしてください。

介護者の指先が当たっただけでも、
皮膚の弱い高齢者さんは、皮膚をはがしたり、
切り傷を負うなどの事故にもつながりかねません。

高齢者さんの身体に触れるときは、
皮膚がとても弱いこと。

そして、
骨は私たちでは考えられないほどに、
弱く、もろいこと。

この2つをよく覚えておいてください。

 

 

 

 

3.起き上がりの介助についてまとめてみます

ここまで、起き上がりの介助について、
介護者の負担を軽減するコツや、
介助に入る前に、事前に行ってほしい、
注意事項などについて解説してきました。

起き上がりの介助は、高齢者の介助の中でも、
とても頻度が高いものであり、
介護者さんが、腰や背中を、簡単に痛めやすい介護でもあります。

特に、在宅で介護されている方は、
朝から夜まで、毎日のように、
起き上がりの介助を行っている方もいると思います。

介護とは、終わりの見えない、
長い道のりを日々歩むようなものです。

今回、ここまでお伝えしてきた内容が、
介護者さんの負担を少しでも軽くでき、
息の長い介護を続けるためのお手伝いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

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