介護保険で利用できる在宅介護サービスを徹底解説!後編

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日々、仕事や家事、育児などと、
介護を両立されている介護者さんにとって、
とても強い味方になってくれるのが、
介護保険で利用できる、在宅介護サービスです。

介護保険で利用できる、在宅介護サービスには、
様々な種類のサービスがあって、
「こんな時にはどんなサービスを使えばいいの・・・。」
「サービスを使いたいけど、誰に何を頼めばいいの・・・。」

こんな疑問をもつ方のために、
「介護保険で利用できる在宅介護サービスを徹底解説!前編」では、
介護保険で利用できる在宅介護サービスを徹底解説!前編
訪問介護サービス
訪問入浴サービス
訪問リハビリサービス
訪問看護サービス

以上4つの、在宅介護サービスについて、
サービスの内容と、サービスを利用するまでの手続きなどについて、
詳しく解説しました。

では、ここからは、前編ではご紹介できなかった、
介護者さんにぜひ知っておいてほしい、
とても便利な在宅介護サービスについて、
サービスの内容や、利用する手続きなど詳しく解説します。

 

 

 

1.夕方まで施設で介護をしてくれる在宅介護サービスとは?

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【出典:イラストAC】
日中、お仕事を持たれている方や、
毎日家事や育児で忙しい介護者さんにとって、

「昼間、何時間だけでもいいから、代わりに介護を頼めるところがあれば・・・。」

こんな、介護者さんのお困りことを解決してくれるのが、
デイサービス(通所介護)という、在宅介護サービスです。

自宅から施設までの送り迎えを、デイサービスの車が行ってくれて、
日中、夕方まで、食事や入浴の介護を介護者さんに代わって行ってくれます。

では、ここからは、デイサービス(通所介護)では、
日中、どんなサービスを受けられるのか?

デイサービスを利用したいと思ったら、
どんな手続きをすればよいのか?

実例も交えながら、
詳しく解説していこうと思います。

 

1-1.デイサービスとは、日中どんなサービスを受けることができるのか?

デイサービスでは、自宅までの送り迎えを行ってくれて、
日中、入浴介護を受けることもでき、
昼食も用意してくれます。

一人で入浴することが難しい方でも、
施設の介護職員が、入浴の介護をしてくれるので、
安心して入浴が行えます。

また、寝たきりの方にも対応した、
浴槽が用意されている施設もあります。

デイサービスには看護師がいますから、
乾燥肌や、水虫などの、皮膚疾患を持っている方も、
入浴後に、皮膚の処置や、軟膏の塗布なども行ってくれます。

また、機能訓練士という、
リハビリの専門家を配置しているデイサービスもあり、
歩行訓練や、ストレッチ、短時間、
リハビリメニューを行ってくれる、デイサービスもあります。

あずかってもらえる時間は、
基本的には、午前中から夕方までですが、
施設によっては、一部、延長料金を支払えば、
夕方以降もお預かりしてくれる施設もあります。

※この場合、
お迎えをご家族にお願いする場合があるようです。

人によっては、
「朝から、夕方まで施設にいるのも大変・・・。」
このような方には、午前10時から、午後1時まで。

または、午後の1時から夕方の4時頃まで。

このように、
短時間の利用ができるデイサービスもありますので、
長い時間の利用が負担になるようであれば、
利用の際、ケアマネジャーさんに相談されてみると良いでしょう。

食事や入浴以外の時間では、他の利用者さんたちと、
レクリエーションなども行っているので、
普段、家で1人で過ごすことが多い方には、
気分転換の時間を持つこともできますから、
ご本人の楽しみの場にもなるのが、デイサービスでもあります。

 

1-2.デイサービスを利用したいときは、どんな手続きを行えばよいのか?

担当ケアマネジャーさんがいて、
すでに他の、在宅介護サービスを利用しているのであれば、
デイサービスを利用したいことと、
いつ頃からサービスを利用開始したいのかをケアマネジャーさんに伝えると、
ケアマネジャーさんが、近隣のデイサービス事業所を探してきてくれます。

デイサービスの事業所が見つかれば、
事業所と契約を行い、ケアマネジャーさんがケアプランを作成し、
サービスの利用開始となります。

担当ケアマネジャーさんがいない場合には、
自宅の近隣にある、地域包括支援センターに、
デイサービスを利用したいことを伝えると、
地域包括支援センターの職員が、ケアマネジャーさんを探してくれます。

ケアマネジャーさんが見つかれば、ケアマネジャーさんと契約を行い、
デイサービスを利用したいことを伝えれば、
事業所を探してくれて、ケアプランを作成すれば、
サービスの利用開始となります。

※利用開始から、サービス内容までの詳細を、過去に記事で詳しくご紹介しています。
→ http://kaigojoho.com/homecare-service#06

 

 

 

2.介護施設でリハビリを行ってくれる在宅介護サービスとは?

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【出典:イラストAC】
「最近、うちのおじいちゃん、前よりも、歩くのが大変になったみたい・・・。」
「朝、布団から起きるのも大変みたいで・・・。」
「最近、1日ほとんど家にこもっている・・・。」

このように、年齢を重ねたことにより、
高齢者さんの、足腰が弱ってしまう。

そして、日々、歩くことが不自由になる。

毎朝、布団やベッドから起き上がることが大変になる。

玄関の上がり降りが苦痛・・・。

さらには、歩くことがおっくうになり、
外へ出かける機会が減ってしまう。

足腰が不自由になったことで、
引きこもりがちになってしまい、
運動する機会も減り、さらに足腰が弱ってしまう。

これは高齢者さんにとって、
足腰が弱っていく悪循環です。

こんな時、自主的に、運動する意識をもってくれて、
整形外科などへリハビリに通う。

散歩やウォーキングを始める。

このように、自ら、体力向上のために、
少しずつでも運動をしてくれればよいのですが、
高齢者さんが、自主的に運動を続けるというのも、
なかなか難しいことです。

そんな高齢者さんのために、
介護保険では、通いでリハビリができる、
在宅介護サービスが用意されています。

その在宅介護サービスは、
通所リハビリテーションというサービスです。

 

 

2-1.送り迎えもしてくれて、専門家がリハビリ指導もしてくれます

通所リハビリテーションは、デイサービスのように、
リハビリ施設までの送り迎えをしてくれて、
施設で、機能訓練指導員という、リハビリの専門家が作った、
その人の目的に合ったリハビリの指導を受けられる
在宅介護サービスです。

機能訓練指導員とは、どんな人?
※機能訓練naviより参照

利用時間は、ほぼデイサービスと同じ時間で、
午前、10時ごろから、夕方の4時過ぎごろまでと
設定されているのが大多数のようです。

午前中から、夕方まで、
1日中、ずっとリハビリをするわけではなく、
午前に1回、午後に1回、リハビリの専門家から指導を受け、
その他の時間は、施設に備え付けてある機械を使って、
その人のペースに合わせたリハビリを行います。

また、デイサービスと同じように、
昼食も提供されますし、入浴の介護も行ってくれますし、
それ以外の時間には、デイサービスのように、
レクリエーションを行う時間も用意されています。
※一部、入浴サービスを行っていない施設もあります。

リハビリテーション施設へ1日通うというより、
デイサービスよりも多くリハビリを行えて、
しかも、個人の目的に合ったリハビリを、
機能訓練指導員という、リハビリの専門家から受けられる。

これが、通所リハビリテーションというサービスの、
最大の特徴と言えるでしょう。

利用する際には、
今、一番困っていること。

今、一番実現したいことを、
利用前に、事前に伝えておくことが大事です。

例えば、
「最近、布団からの起き上がりが大変になった。」
「足腰を鍛えなおして、もっと楽に歩けるようになりたい。」

このように、利用する目的を明確に伝えることで、
より効率的にリハビリメニューを作成してもらえます。

これは筆者が、過去、
在宅のケアマネジャーをしていた時の例ですが、
若くして脳に疾患を持ってしまった方が、長期の入院をしたことで、
退院後、自宅の中を歩くことが困難になってしまった。

トイレの便座に座ることも、
便座から立ち上がることも困難になってしまった。

ベッドから起き上がることすら、
1人では困難になってしまった。

退院後、ご家族が総出で、朝の、ベッドからの起き上がりから、
トイレに座り、用を済ませて立ちあがることまで、
毎日介護を行っていたのですが、
ご本人から、
「自分のことは最低限自分でできるようになりたい。」
「これ以上、家族に迷惑をかけたくない。」

このような強いご希望があり、
通所リハビリテーションの利用を開始しました。

サービス利用開始し、1か月、2か月と経つうちに、
ベッドからの起き上がりが1人できるようになり、
トイレに行って、1人で用を済ませられるようになり、
しばらくすると、短時間ならば近所を1人で散歩できるようにまで、
運動機能を回復することができました。

この方は、
週に2回の利用だけしかリハビリを行っていませんでしたが、
継続的にリハビリを続けたことによって、
病気によって失ってしまった、運動機能の回復に見事成功されました。

このように、高齢者の方であっても、
継続的に運動を行えて、専門家の指導を受けることで、
その人が回復したいと望む、
運動機能を、重点的にリハビリ行えるのも、
通所リハビリテーションの特徴でもあります。

 

2-2.通所リハビリテーションを利用するための手続きは?

利用を希望した際の、手続きに関しては、
デイサービスを利用する際とほとんど同じですが、
1つだけ、通所リハビリテーションを希望した時に必要となる、
デイサービスとは違う手続きがあります。

それは、かかりつけの先生(主治医の先生)の、
同意が必要となることです。

また、主治医の先生が、
その人に、通所リハビリテーションが必要と認めた場合でも、
そのまま、期限の制限なしに、
リハビリを続けることはできません。

これは、介護保険の中で、リハビリテーションが、
機能低下を補うときに行うもので、
機能が回復すれば、その利用は休止する。

もしくは、別のサービスに変える。

このように適宜されているからです。

ですから、まず利用希望された際には、
かかりつけの先生に、
まず、利用の希望を伝えます。

それと同時に、ケアマネジャーさんにも、
通所リハビリテーションを利用したいことを伝えておきます。

主治医の先生から、
「利用することが必要である。」と判断をもらえれば、
通所リハビリテーションで用意された、
契約書や、医療情報提供書などの書類を用意し、
あとは、事業所と契約を行い、ケアマネジャーさんがケアプランを作成し、
サービスの利用開始となります。

 

 

 

3.最長30泊まで施設で介護をしてくれる在宅介護サービスとは?

33【出典:イラストAC】

ご家族に急な用事ができて、家を留守にしなければならないときや、
外泊の予定が入ってしまったが、
普段介護をしている高齢者さんを連れていくことが難しい時、
1泊2日から最長30泊まで、介護施設で預ってもらい、
その間、家族に代わって介護をしてくれる在宅介護サービスが、
ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)という介護サービスです。

このサービスを実施している介護施設は、
特別養護老人ホームや、介護老人保険施設が主に、
このサービスを実施していますが、有料老人ホームなどでも、
このショートステイというサービスを行っている施設があります。

特別養護老人ホームとは?
※YOMIURI ONLINEヨミドクターより参照

介護老人保健施設とは?
※認知症ねっとより参照

急な外泊の予定が入ったとき、介護者さんに代わって、
介護施設でお世話をしてくれる、このショートステイですが、
施設で預かってもらう間、どのようなサービスが提供されるのか。

サービスを利用するためには、
どのような手続きをすればよいのか。

ここから、
詳しく解説していこうと思います。

3-1.ショートステイとは、どんな在宅介護サービスなのか?

ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)では、
特別養護老人ホームや老人保健施設、有料老人ホームなどの介護施設で、
日中、食事や入浴の介護や、内服薬の管理、健康管理、夜間の見守りなど、
1日を通して、施設の介護職員がご家族の代わりとなって、
高齢者のお世話をしてくれます。

施設で預かってもらう間、食事や入浴の介護以外にも、
施設の行事に参加することもできますし、
他の利用者さんとレクリエーションなども行っています。

老人保健施設では、定期的にリハビリを行ってくれますし、
施設によっては、一部有料になりますが、
散髪サービスや、マッサージなどのサービスを行っている施設もあります。

入所中、急に体調を崩された場合には、
ご家族に代わって、
医療機関への付き添いも行ってくれます。

 

3-2.ショートステイを利用する際の手続き方法

担当ケアマネジャーさんがいて、
すでに他の、在宅介護サービスを利用しているのであれば、
ショートステイを利用したいことと、
いつから、何日間サービスを利用開始したいのか
ケアマネジャーさんに伝えると、ケアマネジャーさんが、
近隣の介護施設で、ショートステイの受け入れ先を探してくれます。

ショートステイの受け入れ先が見つかれば、
まず事業所と契約を行い、ケアマネジャーさんがケアプランを作成し、
ショートステイの利用開始となります。

ショートステイを利用する際には、
まず、受け入れ先で、利用希望の日程に、
施設で空き部屋があるかを確認する必要がありますから、

利用希望日が決まったら、できるだけ早くに、
利用希望をケアマネジャーさんに伝えることが、
とても大切です。

ショートステイを利用する際は、まず、利用希望日の予約を取る必要があり、
特別養護老人ホームや、介護老人保健施設では、
2か月前、3か月前から予約を取っていますから、
早めに予約を取っておかないと、あっという間に、
部屋が埋まってしまいますので、予約は早めに、
ケアマネジャーさんに取ってもらってください。

担当ケアマネジャーさんがいない場合には、
自宅の近隣にある、地域包括支援センターに、
ショートステイを利用したいことを伝えると、
地域包括支援センターの職員が、ケアマネジャーさんを探してくれます。

ケアマネジャーさんが見つかれば、
まず、ケアマネジャーさんと契約を行い、
ケアマネジャーさんにショートステイを利用したいことを伝えれば、
近隣の介護施設で、ショートステイの受け入れ先を探してくれます。

※利用開始から、サービス内容の詳細を、過去の記事で詳しくご紹介しています。
→ http://kaigojoho.com/homecare-service2

また、初めてショートステイを利用する際には、
契約書と一緒に、健康診断書の提示を求められますので、
利用希望日が決まったら、早めに健康診断を受けることも必要になります。

提出する健康診断書の書式は、
施設によって、若干違う場合がありますが、

診断の内容は、
一般的な健康診断の内容で問題ありません。

 

 

 

4.デイサービス・通所リハビリ・ショートステイについてまとめ

ここまで、在宅介護サービスの中から、
デイサービス・通所リハビリテーション・ショートステイについて
解説してきました。

デイサービスでは、
自宅での入浴が困難な方や、寝たきりの方でも、
介護職員の介護を受け、入浴することができ、
昼食の用意も行ってくれます。

また、お1人で食事を召し上がることが難しい方には、
介護職員が食事摂取の介護も行ってくれます。

入浴や食事の時間以外では、レクリエーションや、
軽めの運動リハビリなども行ってくれます。

自宅での入浴が困難な方にとっては、定期的に入浴の機会を持てますし、
普段、外出の機会が減っている高齢者さんにとっては、
他者との触れ合いを通じ、生活の活性化にもつながる、
とても便利な在宅介護サービスであると思います。

通所リハビリテーションでは、施設が送り迎えをしてくれて、
施設の機能訓練指導員という、リハビリの専門家から、
個別の運動プログラムに沿って、身体に負担のかからない範囲で、
リハビリの訓練を受けることができます。

また、デイサービスと同じように、
入浴や食事の介護を受けることもできます。
※施設によっては、入浴の介護を行っていない施設もあります。

運動不足になりがちな高齢者さんにとって、
自宅から通うことができ、
リハビリの専門家から、個別に指導を受けることができるのは、
とても大きなメリットであると思います。

ショートステイでは、
特別養護老人ホームや、介護老人保健施設で、
最長30泊まで泊まることができ、
泊まっている間は、入浴や食事の介護、
施設のレクリエーションや行事に参加することもできます。

泊まっている間に、
体調の悪化などがあった場合にも、
ご家族に代わって、施設の職員が、
医療機関への付き添いを行ってくれます。

介護者さんに、急な外泊の予定が入ったときや、
介護者さんの休息の時間を取りたいときなど、
とても重宝する在宅介護サービスでしょう。

ここまで、
数多くある在宅介護サービスの中から、

デイサービス
通所リハビリテーション
ショートステイ

この3つの在宅介護サービスについて、解説してきましたが、
上手に利用することで、介護者さんの負担軽減にも役に立ち、
高齢者さんにとってもメリットが多い、3つの在宅介護サービスです。

今回お伝えした内容が、
介護者さんと、高齢者さんにとって、
日々の介護生活に、少しでもお役に立てれば幸いです。

そして、
今回お伝えすることができなかった在宅介護サービスで、
意外と知られていないけど、
これを知っておくと、とても便利な在宅介護サービスについて、
番外編で、さらに詳しくお伝えしたいと思います。
介護保険で利用できる在宅介護サービスを徹底解説!番外編

 

 

 

 

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